ドイツパンとは

ドイツパンとは

ドイツパン

ドイツは世界一パンの種類が多いといわれており、そのため「パンの国」と呼ばれることがあります。大型パンは推定300種類以上、小型パンは推定1200種類以上あると云われます。ドイツは地方色が強く、各地で色々なパンが作られているため正確な数はわからないのが現状です。
ドイツでは穀物といえばWeizen(小麦)、Roggen(ライ麦)、Hafer(カラス麦)、Gerste(大麦)、Mais(とうもろこし)、Reis(米)、Hirse(キビ)の7つを言い、これら色々な穀物をパン作りに使用するためパンの種類が膨大になったようです。 その中で小麦とライ麦だけがそのもの100%でパンを作ることができるため、2つのことをBrotgetreide(パン用穀物)と呼びます。

1年間にドイツ国内で消費される小麦粉は一人当たり約64kg、ライ麦粉は約10kg、パン消費量は約87kgです。ライ麦はロシアや北欧を中心に生産されているイネ科の穀物で、コメや小麦に比べて食物繊維やビタミンB1を豊富に含んでいます。また、ライ麦のパンはGI値が低く、少量でも満腹感が得られやすい、腹持ちのするパンなので、ダイエットにも最適です。ドイツはロシアやポーランドと並んで世界最大のライ麦生産国の一つです。

ライ麦粉配合量によるドイツパンの分類

ライ麦粉90%以上 ロッゲンブロート(Roggenbrot)
ライ麦粉50%超~90%未満 ロッゲンミッシュブロート(Roggenmischbrot)
ライ麦粉50% ミッシュブロート(Mischbrot)
ライ麦粉10%超~50%未満 ヴァイツェンミッシュブロート(Weizenmischbrot)
ライ麦粉10%未満 ヴァイツェンブロート(Weizenbrot)

その他、カイザーゼンメル(Kaisersemmel)を含む小物のブロッツェン(Brötchen)や、多くの穀物を使用したメアコーンブロート(Mehrkornbrot)などが良く知られています。